沿革

60年を超える成功の歴史

たった1人の起業から国際企業へ

 

2022

企業独自の太陽光発電設備の設置 

2022年春、太陽光発電設備がニュンブレヒト=ロンメルスドルフ事業所の世界最大の製造工場の屋根に設置され、秋に稼働開始しました。この設備は2,184基の太陽光発電モジュールを用い、年間約725,000 kWhの電力を生産します。生産された電力は企業独自の配電網に供給され、ザルスタット社はこれにより、資源を大切にする発電にサ持続可能な貢献をします。そのほかの将来の太陽光発電プロジェクトが計画中です。

殺菌設備が統合された配送センターの建設

5月に、新しい配送センターの建設がニュンブレヒト=エルゼンロートで始まりました。建物は、高性能太陽光発電設備を含む最新のエネルギー効率基準に基づいて建設されます。稼働開始は2024年半ばの予定です。配送センターに、最新の電子殺菌設備が、第2工期に接続されます。  

アジアの販売活動の拡大

アジアにおけるさらなる拡大に伴い、ザルスタット社は販売拠点を香港と台湾に開設します。これは、アジア市場における販売活動拡大のための次の戦略的ステップです。 

生化学分析学研究賞

生化学者カイ・シモンズ博士・教授、分析化学者アンドレイ・シェヴシェンコ博士、および輸血医学者アンドレアス・グライナッハー博士・教授が生化学分析学研究賞を受賞しています。ザルスタット社が50,000ユーロを助成するこの賞は、通常2年に1度、登録法人ドイツ臨床化学・臨床検査医学協会(DGKL)から授与されます。

2021

SARSTEDTグループの設立60周年

2021年5月1日、SARSTEDTグループは、Walter Sarstedtによる設立から60周年を迎えました。私たちは、60年にわたる成長と国際展開、多くのイノベーション、そして私たちの提供する製品とサービスに対する情熱を振り返ることができます。

そして当社のサクセスストーリーは従業員による60年間の献身的な協力、勤勉、誠実さ、そしてコミットメントなしに語ることはできません。

我々の感謝の気持ちをお伝えするため、この機会に世界中の従業員の皆様に抽選で30台の電気自動車を提供することになりました。当選された方は、2年間無償での車両の利用を通じてエレクトロモビリティをご体験いただけます。この措置は、当社にとっても持続可能で環境に配慮した未来への貢献を推進する良い機会となります。

2020

SARSTEDTがTimedicoの大株主に

この度、デンマークのメーカーであるTimedico A / Sの株式の80%を取得し大株主となる運びとなりました。革新的なワンタッチ血液サンプル輸送システムTempus600®を製造しており、病院や研究所の分析前プロセス全体の製品群のさらなる充実につながります。

2019

管理棟を新設

4月にはニュルンブレヒト本社に新しく管理棟の礎石が敷かれます。ここで当社は従業員のための時代に即した基本条件を整え、本社の収容能力を拡大します。またそうすることで顧客へのサービスとその質の向上を図ります。

南米大陸初の製造拠点

成長を続ける南米における更なる市場拡大の一貫としてSARSTEDT社は、サンパウロにほど近いポルト・フェリースに、新しく製造拠点を開設します。今後、ブラジルでの法人拠点としてだけでなく南米地域への供給の中心的な役割を担うことになります。

INJECTA GmbHの拡張建設

INJECTA GmbHには、現在の収容能力を拡大するための礎石が敷かれます。さらなる成長と新しい製造機械の購入の前提条件として、キンゲンタールの拠点のオフィスおよび生産工場面積を拡大します。

ロシアでの新建設

現在モスクワにある営業所に加え、サンクト・ペテルブルグに新しい生産工場、倉庫および管理棟を建設します。新建設により、SARSTEDT社は、ますます増加するロシア市場と隣接する国々での需要に対応します。

ピペットチップ・ボックスシステム

SARSTEDT社は、ピペットチップのための革新的なボックス・リフィルコンセプトを開発しています。市場の要件に合わせ、特にその高いユーザー快適性と、最適化された信頼性、そして最大限の資源節約が際立つ、万能ソリューションです。

2017

 

アジアでの販売活動の拡大

販路拡販戦略の一環として韓国/ソウル、タイ/バンコクに子会社を設立いたしました。アジア市場は今後とも益々、活発になると予想されます。

アメリカでの生産拠点の拡充

目覚ましいアメリカ市場の成長に伴い、生産設備を拡充し、現在では10,000 m²の規模となりました。

Catawba Valley Community College(USA ノースカロライナ)の12月のオープニングンセレモニーに$50,000相当の射出成形機を贈呈いたしました。この新しい機械は大学での実習をより効率的に行うことのできるデザインとなっています。

(写真: 左からMr. Peter Rumswinkel, Mr. Jürgen Sarstedt, Dr. Garrett Hinshaw, Mr. Rainer Schuster, Mr. Hans-Günter Klein)

ASSAYMATIC GmbHを買収

ザルスタットグループはASSAYMATIC GmbHを傘下に収めました。同社は機器、システム、ラボオートメーション用ソフトウエアの開発・販売を行っている企業です。

これにより、ラボオートメーションがライフサイエンス分野にも広がり、IVAROシリーズを生化学ラボ、産業に提供できる運びとなりました。

2016

クロアチアに子会社を設立

欧州の南東部の新たな展開を担う販売拠点として、クロアチアのザグレブに開設いたました。

2015

ドイツ東部での生産、営業活動開始25周年記念日

2015年9月24日、MPL社とINJECTA社を25年前に買収した記念式典がブラント-エルビスドルフ にあるMPL社構内で行われました。

当日は長きに渡ってご愛顧戴いているお客様をはじめ、各協力会社、スタッフなど約250名が参列し、この特別な日を祝いました。

ラボオートメーションメーカーのm-u-t GmbH社(ヴェーデル/ドイツ)の買収

ザルスタットグループはユーザーに直接販買を展開しているm-u-t GmbH社(ヴェーデル/ドイツ)を買収しました。

この買収により、ザルスタットはラボオートメーション分野における前後処理用機器群をより充実させると同時に、この分野でのさらなる市場拡大が期待されます。

この買収にはドイツと米国におけるサービス活動だけでなく、ザルスタットがすでに販売しているHCTS2000 NK2やMK3 シリーズの生産拠点やグローバルな直接販売活動の引継をも含まれています。

2014

新たな細胞培養製品の開発

細胞培養製品のラインナップが改良され拡大されました。その結果、ユーザーのニーズを満たすように最適化された、幅広い品揃えの高品質な細胞培養製品が登場しました。

技術開発への投資

ニュームブレヒトの本部では、技術センターの拡張が行われており、生産技術と量産前の新製品開発に特化した新棟を建設しています。

このような投資がイノベーションの更なる発展を確実なものとし、技術的専門知識をより確固なものとします。ひいてはドイツ国内の主要拠点へのコミットメントとなります。

2013

Walter Sarstedt

創業者であるWalter Sarstedt氏が逝去し、当社は偉大で模範的な経営者、かつ高い志を持った人物を失いました。彼のイノベーションへの献身と、お客様と従業員の幸福に対する個人的関心には目を見張るものがありました。1993年には彼の経営者としての業績と社会貢献を称えてドイツ連邦共和国功労勲章が授与されました。また彼は、経済上の歴史に影響を与え、ザルスタットグループを一大医療技術企業へと育て上げたのです。当社は、Walter Sarstedt氏と同じ企業家精神のもと、今後も家族経営企業として存在し続けます。

2012

中東地域初の子会社

アラブ首長国連邦のドバイに新たな拠点を設け、グローバルな販売活動が中東地域にも拡大しました。

ホルマリンシステム

コンタミフリーで組織サンプルの定着に適した保存システムで、ホルマリンにふれることなく安全な作業を可能にします。

*日本では取扱いできない製品が含まれていることがあります

2011

ザルスタットの50年-成功の物語

50周年記念カタログの序文:

ザルスタットの50年

それは50年に渡る懸命な働きと、お客様と従業員との信頼性のある協力関係を意味しています。

私たちは設立よりユーザーニーズに応えるために努力してきました。これは個人の献身的な努力だけで達成できるものではなく、とりわけ意識の高い従業員の存在が不可欠です。

当社の成功は、強力な製品開発、国内および国際水準で認められた高品質で幅広い製品製造、及び自社のグローバルな販売組織によってもたらされたものです。

ザルスタット製品にお寄せくださる信頼、また平素のお引き立てに関し、社員共々厚く御礼を申しあげます。

将来においても必ず、高品質で革新的な製品をお客様にお届けできるようにたゆまぬ努力を続けて参ります。

Walter Sarstedt

Minivette® POCT

Minivette® POCT微量採血システムの応用製品です。極微量の採血後、POCT対応機器での計測が可能です。用途に応じたサイズ、種類をご用意しております。

*日本では取扱いできない製品が含まれていることがあります。

2008

バルクローダー BL 1200

バルクローダー BL 1200は、検査室におけるフロントエンドオートメーションの新たな標準となりました。ソート前の大量のサンプルチューブがシステムにより自動認識され、対応ラックに配置され処理されます。

生化学分析研究に対する賞

過去に合計6回授与されたザルスタット研究賞の成功の後、臨床化学ドイツ協会が生体分析を対象とする賞金50,000ユーロの賞を初めて授与しました。2015年までに、ザルスタットがスポンサーであるこの賞は4回授与されており、今後もさらに続いていくでしょう。

2006

TOPSWING

血液混合・計量装置TOPSWINGは、移動献血車および施設での献血の両方のために開発されました。本製品は、革新的な三次元混合動作と便利なデータ転送/保管により、好評を博しました。

2004

Safety-NeedleとSafety-Multifly®

当社にとって、患者やユーザーの安全・衛生は常に最重要事項でした。採血分野では、Safety-NeedleとSafety-Multifly®の市場への導入は、針穿刺による負傷防止に向けた大きな改善となりました。

2003

アジア初の子会社

当社のアジア展開における第一歩は、東京での子会社設立でした。

 

 

フランスに新たな製造拠点を建設

1990年にブザンソンを拠点とするフランス企業のRhodiaval社を買収したことに伴い、最先端のなラボ製品の製造拠点が新たにオープンしました。

1998

南米初の子会社

ブラジル・サンパウロでの最初の販売拠点の設立は、グローバル展開の成功のためのマイルストーンとなりました。

 

 

Microvette®

同年に、Microvette®を発表。Microvette®は、2種類のサンプル採取技法(キャピラリーまたは専用リムを使用)を可能にした、理想的な毛細管採血システムです。

1997

新体制

個人事業主であったWalter Sarstedtが、合資会社(AG)を設立しました。この変更は、当社のダイナミックな発展を考慮したものであり、世代交代への基盤作りでもありました。Walter Sarstedtの娘Doris Sarstedtと息子Jürgen Sarstedtは既に当社で重要な役職を務めていましたが、この2人が株主ならびに新たに設立された監査役会のメンバーに就任しました。

(写真:Doris Sarstedt氏とWalter Sarstedt氏)

1996

ラボオートメーション

医療検査室での最適で効率的なプロセスをお客様が確立する手助けとして、分析前の検査手続自動化システムが開発されました。
主な注目点は事前分類、サンプルの分注、容器の開け閉めのプロセスを、より安全に、正確に、効率的に行うことです。

1995

Biosphere® フィルターチップ

最高水準の研究と診断を実現するために、ザルスタットはBiosphere®品質認証を設定しました。生体由来分子フリーを確実にするため、クリーンルーム条件下、訓練を受けた作業員が防塵服を着用、その上で最適化された製造プロセスが必須条件となります。

1993

Multi-Safeディスポーザルボックス

Multi-Safeディスポーザルボックスの導入により、病棟や施設で鋭利や危険器材使用後の廃棄を安全な方法で行うことが出来る様になりました。

1991

オーストラリア初の製造・販売拠点

アデレードを拠点とする検査器具および医療器具の製造業者であるDisposable Products (dp) 社の買収に伴い、オーストラリア大陸初の製造拠点及び販売組織を同社から引き継ぎました。

細胞培養製品ラインナップ

in vitroで細胞培養を行うため、ザルスタットは付着細胞と浮遊細胞用のポリスチレン製のフラスコ、ディッシュ、プレートを導入しました。

1990

企業の買収~MPL社、INJECTA社~

東西ドイツの統一が当社に新しい扉を開きました。ザクセン自由州の国有企業2社(ヴァイグマンドルフのMPL社、クリンゲンタールのINJECTA社)を買収したのです。

MPL社は、排尿システムなどの医療器具で製品ラインナップを拡大しました。

INJECTA社は、医療カニューレ、針管、高精度チューブの製造業者として新製品部分の拡大にも貢献しました。

1989

研究開発センター開設

医療・科学用途の消耗品の大手製造業者として、当社では革新的な製品とカスタマイズされたソリューションの開発に取り組んでいます。この取り組みを最適化された方法と環境で行うために、研究開発センターをロンメルスドルフにオープンしました。これは未来の成功に向けた投資でした。

S-Sedivette® とSediplus®

血沈速度判定をより衛生的で便利かつ確実な作業手法とするために、Sedivette®とSediplus®が開発されました。

1987

米国初の製造拠点

成長を続ける米国市場を見据え、米国オフィスをプリンストンからノースカロライナ州のニュートンに移し、そこで米国初の製造拠点が稼働を始めました。

1986

創立25周年と最初の研究賞

創立25周年目は当社の歴史において、会社の発展と科学への資金支援という面において重要な年となりました。

様々な出来事のうちひとつとして、創立25周年を記念して最初のザルスタット研究賞が1986年2月4日に授与されました。この賞は国際的に広く周知され、疾患の早期確認のための診断方法分野における、重要な研究に対する賞金として50,000ドイツマルクが授与されました。最初の賞は、高解像度の二次元ゲル電気泳動を開発した功績に対してJ. Klose教授とP.H.O'Farrell教授が受賞しました。同賞は2007年までに6回授与されています。

(写真: 左からP.H.O'Farrell教授、Walter Sarstedt氏とJ. Klose教授)

米国での最初の製造拠点

企業の力強い成長には新たな力が必要です。1986年、Walter SarstedtとJürgen Sarstedtは、現在の本社所在地にあるニュームブレヒトのロンメルスドルフに新本社の礎を築き将来の発展への道標としました。

1981

S-Monovette® とカニューレ

Luer Monovette®導入の6年後に発表されたS-Monovette®ならびに対応するカニューレは、初めて全体がプラスチック製となった採血システムでした。この製品は採血作業にとっての革命となりました。S-Monovette®を使用することで初めて、ユーザーは2つの採血手法(真空法/吸引法)のいずれを使うかを選べるようになりました。

1980

スクリューキャップマイクロチューブ

当社の安全性の高い製品の開発・導入として、スクリューキャップマイクロチューブは新たな分野として確立しました。ポリプロピレン製チューブと、気密性の高いOリング付きスクリューキャップとの組み合わせは市場で製品が広まるにつれその有効性が実証されてきました。今日では、スクリューキャップマイクロチューブは研究や診断において必要不可欠の製品となっています。

1975

Luer Monovette®

1971年の最初のMonovette®から度重なる改良を施した末、前処理済み試験管に採血し、そのまま検査が可能なLuer Monovette®が開発されました。

1973

最初の北米子会社

米国、ニューヨーク近郊のプリンストンに最初の北米支社を設立。

1972

スクエアキュベット

ザルスタットはプラスチック製のキュベットを導入した最初の会社のひとつです。この導入により、ガラス製キュベットを洗浄する必要がなくなり、光学測定分野におけるプロセスが大幅に短縮・簡素化されました。

1971

最初のヨーロッパ子会社

創業からわずか10年の後に、英国レスターに最初の支社を設立し、グローバル展開の基盤となりました。

静脈採血システム

今日のS-Monovette®の前身となる最初の前処理を施した3種類のサイズの静脈採血システムを発表しました。

 

サンプリングチューブ

検査製品のラインナップが拡張され、様々な種類のキャップ付サンプリングチュープが追加されました。

1965

丸底テストチューブ

錠剤容器の更なる開発の結果として、検査室で使用されるストッパー付きの丸底テストチューブが製品のラインに加わりました。

1962

最初の製品

最初の製品は、バイエル・レバークーゼン向けのプラスチック製の錠剤容器でした。時を経て、この製品はそれまで使用されていたアルミ製容器とガラス製容器に代わって使用されるようになりました。

1961

創設期

1961年5月1日、Walter Sarstedtが創業しました。その後数年のうちに急速に発展し、ニュームブレヒトの一地域であるロンメルスドルフに小さな作業所を設け、製品の製造を開始しました。

(写真:Walter Sarstedt氏)